デッドライン 感想
- 作者: トムデマルコ
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2013/08/23
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (2件) を見る
ピープルウエア 感想 - quattro_4's diary の流れでトムデマルコの著書4冊目
エンディングは予想(期待)していたのと違う結果で残念だった
このような結果になったのって、結局
- 金
- 十分な予算からスタート
- 物分かりの良い(細かく口を挟まない)トップ
- 毒を盛った件
のように思う
本が伝えたいことは、他の本と言っているのとほぼ同じで特に新しいことはなかった。
この本が他の本と違う部分は、プロジェクトオーナーといえる予算とスコープを決める権力をもつ身分の人が描かれている点だと思う。
他の本はプロジェクト/マネジャーがこうあるべきとかが主に書いてあるけど、結局マネジャーにはプロジェクトの根幹部分は変えられない。
プロジェクトオーナーがこの本を理解し共感し実戦しないと、不幸なプロジェクトは永遠になくならないと思った。
このシリーズを4冊読んできて、納得・共感はするが実際に役立てられることはそれほどないと思った。
でも、気持ちの持ちようという面でかなり考え方が変わって良かった。
プロジェクトがうまくいかないのは、中の個々の問題ではない。個々があがいても大きく変えられることはほとんどない。誰がやっても同じになる。
うまくいかないことを自分のせいだと捉えるのをやめることができた。
自分のせいにした所で、それはますますだめになり悪循環になるだけだった。
時間を余計かけても精度が落ちるだけで、できる量は変わらない。
今できる範囲で、無理せず、うまくいかないことは自分だけのせいだとは考えず、粛々と進めていくだけ。
気が楽になったおかげで、他のことにだいぶ打ち込めるようになった。
その一つが読書。
Speed 2/5
★★★☆☆