quattro_4's diary

また同じ過ちを繰り返すと気付かんのか!?

チェーザレ 破壊の創造者 感想

チェーザレ 破壊の創造者(1)

チェーザレ 破壊の創造者(1)

連載中 (11冊)

君主論の活字のものを途中まで読んでいて、読み切らずに放置していたところで、このまんがを見つけて読んだ


メモ


君主論は冷酷さを表しているように言われているが、個人的には作中からあまり冷酷さを感じ取ることはなかった
作品全体としてあまり残虐な描写はなくて、なかなか良い(最近他に見ているまんがが残虐なの多い)
せいぜい、暗殺や乱闘のシーンがある程度

中心人物が変わることの影響力が大きい
世襲だとしても、代が変わると影響力・考え方・政策が違っている
病床だとしても生きていれば影響力が大きい

皇帝による教皇への謝罪は、後の時代プロパガンダとして利用される
同じようなことは近代でも起きてると思った(時の偉い人の謝罪発言とか)

ジョバンニが枢機卿になる時、チェーザレが憎まれ役を演じて、敵対勢力に口出しさせないエピソードは印象的だった
序盤のジョバンニは憎たらしい感じの目で描かれていたが、味方になるにつれ特に目の描写が良い感じになっている


その他では、義務教育の歴史から得られるものの無さを実感した
年号と名前を覚えても何も役に立つものが得られていなかった
創作だとしても、まんがとかの方がずっと良く歴史から学べる

これまで、イタリアやスペインの紛争をあまり理解したことがなかった
近代においても、多分細かい所にその時代の影響は残されているのだろうなと思う

当たり前のようだが、日本は侵略されたことが無いと理解していて、そのことは貴重なことなのだろうと思う

チェーザレ・ボルジアとその周辺

この周辺の歴史に深入りすると、時間を浪費してしまいそうな懸念がある
楽しいだろうけど



8 hours
★★★★★