古田式・ワンランク上のプロ野球観戦術 感想
- 作者: 古田敦也
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2015/03/13
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
野球も20年位前とは、特に技術的な面で常識とか変わったという印象を受けた
自分が野球に興味が特に強かった子供の頃は、スポ根マンガの影響が大きかった時代だった
スポ根マンガはスポーツへの興味を促すのには適していたが、技術の向上という面では間違えだらけだったと今振り返ると思う
事故による怪我は美談として描かれることが非常に多いが、闇雲に特訓して起こる怪我はほとんど描かれない
現実のスポーツの世界で重要なことの一つは、(練習のしすぎで)怪我をしないことのように思う
メモ
- まっすぐに立った状態から自然に投げるスリー・クォーターに対して、身体を傾けて投げる分、オーバーハンドスローの方が身体への負担が大きい
- チェンジアップというボールはストレートと同じ腕の振りで投げていながら、スピンをかけないことでスピードを落とす、バッターのタイミングをずらすボールです
- ヤクルトからメジャーで活躍した高津臣吾や、西武黄金期にクローザーとして君臨した潮崎哲也が駆使したシンカーというボールは、サイドスローのピッチャーにとって大きな武器になります
- イニング・イーター(投球回を食べる人)
- まずはこの「見る」という能力、「観察力」が必要とされます。キャッチャーに必要な観察力は、目に見えたものを客観的にしっかりとらえる能力、今、どういう状況なのか冷静に見極める能力といえるでしょう
- 私が現役の時で言うと、新庄剛志がその「できる」外野手(センター)の代表例でした
- ピッチャーによくある「肘のケガによる離脱」の多くは遊離骨というものが原因です
- 球界関係者の間では「ネズミ」と呼ばれています。このネズミが肘の曲げ伸ばしするところに挟まってしまうと、腕がロックされて急に動かなくなってしまいます
- 肩を痛めてしまうピッチャーも多いです。肩の場合は肘と違い、残念ながら戻ってこられないケースがよくあります
- 最近はメジャーを中心に2番に強打者を置くシステム
- 「耳順」人はとかく目から入ってくる情報ばかりに頼りやすいものだが、耳から入ってくる情報にももっと注意すべきである
- 敵を徹底的に分析し、情報を知識として蓄えていく。いわゆるID(インポータント・データ)野球
- 野村監督のようにトップダウン型の監督が形成する組織は目的が明確になれば、一丸となりやすく、実際にヤクルトの黄金期を作り上げたように組織力は高まります
- 問題点があるとすれば、トップダウンなのでその要求が高くなると、受ける側が萎縮してしまうという点があるのかもしれません。かくいう私もイップスになりました
最近読んだ本は、少し技術とは離れたジャンルが多かったので、読んだあとのまとめをするのを怠っていた
正直、まとめるのが億劫で読書が楽しみではなくなるような兆候も感じた
でも、まとめの目的は読んだ内容をより定着させることだから一応簡単でもまとめることにした
ちなみに子供の頃はヤクルトファンだった
高校以降はあまり日常的に見なくなったが、野村監督のいたチームは少しウォッチしていた
データ分析っぽいことに興味を持つ一つのきっかけではあったと思う
2 hours
Speed 2/5
★★★★☆